法務の仕事

法務部の役割

管理部門の中でも、特に専門的な経験や知識が必要となるが「法務部」勤務です。
法務部と聞くと、まるで弁護士などと一緒になって法律問題をクリアしていく仕事のように思えますが、企業内での法務部勤務の場合はもう少し地味な役割をすることがほとんどです。
具体的には、企業運営をする上で取引先と交わす契約書の内容のチェックや、債権回収に関わる業務の法的処理方法の相談、または訴訟やクレームとなった場合の法的解決などです。
規模の小さな会社の場合には、特別「法務部」としての部署がおかれていることは少なく、「総務」という名前で経理や人事を担当する人が兼任することもあります。

しかし、管理部門の中でもこの法務部は今後より一層重要性が増す仕事ではないかと思われます。
それというのも、今後は国際的な取引をする場面が国内的に増加してくることが予想されているので、取引をするときには必ずしっかりした内容の契約書を交わす必要がでてくるためです。
規模の小さい中小・零細企業がそれまであまり法務部的な仕事を重要視してこなかった理由は、取引先が簡単に訪問できる近所ばかりであることが多く、あまりきちんとした契約書などをかわさなくてもそれまでの地域的な商慣例に従ってなんとなくで仕事をしていても問題がなかったためです。

ところがインターネットの普及や、不況下の仕事量の減少により、例え地方の小規模会社であっても、国内遠方の会社もしくは海外との取引をせざるをえないような状況になってきました。国内であっても遠方の会社とする取引の場合には、万が一トラブルが起きた場合に簡単に処理をすることができないため、事前にきちんと取り決めをしておかなくてはいけません。
また、なんとなくの商慣例が通じないため、細かい部分についてもきちんと決めておかないとのちのち「こんなはずではなかった」というような事態を生むことにもつながってきます。

契約書のチェックと重要となるスキル

法務部として勤務するとき、最も仕事の量として多くなるのはなんといってもこの「契約書のチェック」です。ビジネス用の契約書は業種別にある程度定形が決まっているので、そこから取引の内容に従って書き換えなどを行うことが仕事の内容となります。
また、IT系企業などでは開発したシステムの特許などがのちのち大きな問題となるケースもあります。特許法などの知識も、これから国際化が進むことが予想される中で重要なスキルとなることでしょう。
法務部としてのキャリアを活かした転職も可能です。