話題のフレキシブル人事とは?

フレキシブル人事とは

「フレキシブル人事」とは、ビジネス書のタイトルとしても用いられることのある、新しい企業の採用形態のことです。

フレキシブル人事とは一体どういうものかを先に簡単に説明しておくと、これまで日本的な企業の採用形態では、どうしても基準が「組織に適応できる人であるかどうか」ということが先になってしまい、むしろ個性的な能力のある人が敬遠されるという傾向にありました。

ですが、人件費が企業の経営を圧迫する中、必ずしも組織の一部としての役割を忠実に執行する人間のみが企業にとってよい人材というわけではなくなってきました。

フレキシブル人材とは、言ってみれば一つの課や部署のみの仕事を与えるのではなく、より流動的な働き方ができ、そこから成果を挙げることができるような人のことを言います。

もともとこの「フレキシブル人材」という言葉のもとになったのはアメリカ型の人事労務管理で、職務基準よりもヒトを基準とした評価を前提にしていることをさしています。

日本においてもこの概念は2000年以降早くから入ってきてはいたのですが、なかなか日本的な伝統組織形態からの脱却ができず、結果的に中途半端な導入方法となって失敗に終わったという例が多くきかれています。

 

同じ仕事をしていれば同じ賃金が支払われるべき考え

フレキシブル人材においては、「同一価値同労働同一賃金」をスローガンに、同じ内容の仕事を同じ時間をかけてするのであれば、同じ賃金が支払われるべきということが前提となっています。

つまり、単純なコピー取りといった作業も、ボタンを押したのが新人社員であっても、数十年勤務をした部長であっても、ボタンを押すという行為によって発生する労働力については同じ賃金が支払われるべきということです。

あたりまえじゃないか?と思われるかもしれませんが、この考え方をつきつめていけば、一日足を使って営業をして、同じ製品を1つ売ったとするなら、それが新人だろうとベテランだろうと同じ価格が支払われます。

製品の売却の行為がひと月続いた場合には、つまりは新人もベテランも全く同じ給与額となるというわけです。

つまり、ヒトの成長は企業が時間軸によって評価するのではなく、本人が現在の瞬間にあげた成果によって決まるということになります。

そのような考え方でいくと、たとえ数十年同じ企業に勤めてきた献身さは全く評価の対象とならずに、ドライに営業成績さえあげればそれで給与は高まるということになります。

なるほど日本ではなかなか受け入れられにくいはずですね。