人事で企業のマンネリ化を防ぐ

人事で人員配置を継続的にみる

人事の仕事は、適切な人員を配置することだけでなく、その配置が健全に動いているかを継続的にみていくことにあります。
偏見に聞こえてしまうかもしれませんが、特に女性の多い部署などでは最初は適切に運営されていたはずのチームが、いつの間にか派閥ができて険悪な雰囲気になってしまっていたりすることがよくあります。
人員の配置というのは、その部署を動かすために適切な資質を持った人をそのまま入れればよいというわけではなく、チームの雰囲気やリーダーの運営方法、先輩後輩やライバル関係なども考えておかなければ、思うようには業務を回転させていくことはできません。
「仕事なんだからプライベートなことは持ち込むな!」と上から目線で厳しく叱りつければ簡単ですが、それではますます企業内の雰囲気を悪くしてしまうことにもなりかねません。
人間関係とモチベーションの関係はかなり根深いものがあるのです。

人員配置において

人員配置の難しさは、問題が起きてそれを放置しておくことで、優秀な人材が力を発揮できなくなったり、時に退職ということにもなるという点です。
仕事そのものは優秀な人材であっても、周囲との関係が悪いと技術やノウハウだけを自分の中に詰め込んで、さっさと別の企業に転職なんてこともありえます。
従業員にとって働きやすい環境を整備していくということを、従業員に頭を下げることとして嫌う昔ながらの経営者もいますが、そんな強気の姿勢ではいつしか社内の体制は弱体化していってしまうことでしょう。
情けは人のためならずではないですが、従業員の環境を整えることが、長期的には企業の運営のための大切な要素になるのです。

人員配置がうまくいっているチームであっても油断は禁物です。
そのチーム内の仲間意識が強くなりすぎてくると、反対に馴れ合いの雰囲気ができてしまい、お互いのミスや怠惰を「まあいいか」と許す風潮がでてくるからです。
また、何か都合の悪いことが起きたとき、それを他の部署や上司に知られると本人がかわいそうだからと握りつぶしたり、世間的に隠蔽をしてしまうこともあります。
難しいのはそれらのようなかばい合いというのは、決して悪いことをしていると思ってやるわけではなく、反対に親切心のつもりで行うことが多いという点です。
人員の移動は、本人の希望と合わせ慎重にかつ積極的に行うべき、というのが私自身の考えでもあります。
人員を活かすも殺すも人事の仕事として、緊張感を持って仕事に取り組んでいきたいです。